今回は会社の風土に関する内容になります。
会社の体質が招いた信用失墜の事例を紹介します。
自動車業界のA社で生産する製品が、お客様のラインで不良として検出されました。
この製品の商流は
A社 → B社 → C社 → 市場
このような流通になります。
C社で発見された不良が、B社経由でA社に連絡が入り対応する形態でした。
A社の製品不良は、C社にて発生する回数が年々増加し
その中には再発不良を何度も繰り返す状況もあり
信用問題にまで発展しつつありました。
再発不良ということは、1回目に発生した不良の際に
その対策として報告した効果がなかったということになります。
対策内容は、その効果が得られた内容であることを確認済みであるため
再発はないということで報告がされているわけです。
特に自動車業界は厳しいですから。
しかし、再発してしまったのです
ここには明らかな原因があるハズ・・・
A社はなぜ再発不良を繰り返してしまったのでしょうか?
人によって良い選択肢を選ぶ場合と悪い選択肢を選ぶ場合があります。
再発不良の事実を受入れた時に、A社の責任者が選んだのは
会社の信用を考えた挙句
「報告した対策の内容は確実に守られていて、原因は違うところにある」
というストーリーを考え、お客様に報告したのです。
お客様はもっともらしい報告内容に納得し受け入れてしまいます。
しかし、また再発をしてしまうのです
最悪な状態となってしまいました。
なぜまた再発をしてしまったのか?
つづきは「会社の風土-2」をご覧ください。