ビジネスマナーの続きの3回目になります。
前回は代表的なマナーの続きを紹介しました。
今回はマナーの良い人、悪い人の心理面を考察してみます。
職場には必ずといっていいほど
マナーの良い人、悪い人がいるものです。
役職のついている責任者でさえマナーの悪い人がいます。
なぜマナーの良い人と悪い人が存在するのか
その心理面を含めて考えてみたいと思います。
最初に
マナーの良い人の特徴と心理面を考えてみましょう。
マナーの良い人は、他の人の立場や気持ちを理解しています。
相手のニーズや期待に応えようとする姿勢を持っていたり
共感力が高く、自然に思いやりを持って行動しているのです。
この背景には、自己中心的でなく、周囲との調和を大切にしたいという心理が働いています。
成長する過程で、思いやりと共感力を身につけてきたのでしょう。
マナーの良い人は、自己管理がしっかりしているので
時間や約束を守ることが当たり前にできるのです。
また、自己肯定感が高いため、他人に対しても肯定的な態度で接し、ポジティブな関係を築くことができます。
このような心理は、相手を尊重するという行動に表れてくるわけです。
また、協調性のある人は、周囲との良好な関係を維持するために、謙虚さを持って振る舞うことができます。
これは、職場内での自分の役割を認識し、過度に自己主張せず、周りの人たちと協力して成果を上げることが重要だとわかっているからです。
さて次に
マナーの悪い人の特徴と心理面を考えてみましょう。
マナーの悪い人は、自己中心的であり、自分の利益や快適さを最優先にしてしまいます。
他人の気持ちに対する配慮が欠けているため、周囲に不快感を与えることが多いようです。
これは、自己保身、あるいは自己評価を高く保ちたいという心理が背景にあるからです。
ストレスや苦痛を感じたときに不安をやわらげるために、無意識に自分を守ろうとします。
これを「防衛機制」と呼び、自己保身の一種です。
目の前の現実をそのまま受け入れると自分の心や精神が保てない。
そのため、モヤモヤするような心の葛藤が生じた時に自分を正当化し防衛するのです。
ビジネスで言い訳をして責任を取らない人のことを「保身に走る」などと表現することがあります。
仕事のミスにより立場が危うくなると感じた時に、自分のしたことは間違いがなかったという正当的な理由を探します。
その責任を部下に取らせるために根回しをして、事実を捻じ曲げてしまう人がいます。
このような人は危険なので注意が必要です。
このようにマナーの悪さは、時として不安や劣等感から来ることがあります。
自分に自信がない人は、他人に対して攻撃的な態度や防衛的な行動を取ることがあります。
自分を守るために他人を軽んじたり、無視したりする傾向があるのです。
これがマナーの悪さにつながっていることが多いのでしょう。
また、ストレスが多い人や感情をうまくコントロールできない人も、無意識にマナーが悪くなってしまいます。
例えば、職場でのプレッシャーやフラストレーションが積み重なると、その感情が周りの人へ無礼な言動として表れることがあります。
これは、自己制御力の低下や心理的に余裕がなくなっていることが原因となっているからです。
以上をまとめると
マナーの悪い人は、自己中心的な思考や不安、ストレスによって、周囲に悪影響を与え、職場のコミュニケーションを停滞させ、摩擦が生じやすくなります。
結果的にチーム全体のモチベーションや効率が低下するリスクが高まってしまうのです。
一方、マナーの良い人は、他者への思いやりや共感力、自己管理能力を持つことで、職場全体の雰囲気を向上させ、関係者との良好な信頼関係を築くことができています。
結果的にチームのパフォーマンス向上や業務の効率につながっているのです。
いかがだったでしょうか?
社会人としてのマナーは、職場に欠かせない要素であり、心理面にも深く関わっているので、自分磨きとしてマナーを習得または見直ししてみてはいかがでしょうか。