今回の内容は、めっき現場で慢性的に発生している不具合の改善内容になります。
めっき不良のモードは外観不良の「変色」でした。
お客様は、この不具合で過去から苦戦しており
本格的な対策に乗り出し、一年半活動をしていたとのことです。
しかし、改善には至らず、変色不良は発生し続けている状況でした。
変色不良を対策したい! というご要望に対して、協力させていただきました。
生産する部品は、電子部品で、比較的小さなものになります。
詳細は割愛しますが、寸法0.5~0.7mmほどの部品です。
小さな部品というところが、FlabRとの共通点になりました。
複数の生産ラインがあり、ラインによって生産品種の違いがありますが
類似部品を生産しており、不具合の発生率はそれぞれ特徴があるようでした。
最も発生率が高く、生産を停止せざるを得ないラインに対して取組みスタートしました。
なぜ「変色」するのか?
一般的なめっきの変色であれば、ある程度予測できますが
この変色はちょっと変わった特性をもったモードでした。
とにかく、変色のメカニズムを解明しないことには対策することができません。
先ず、発生のメカニズムを解明することからスタートを切りました。
続きは「生産ラインの慢性不良改善-2」に続くのですが
特筆すべきは、このような工程内不良に対して
関係者が積極的に取り組んでいる姿勢を強く感じた案件でした。
会社の風土が、技術面、管理面、社員教育など全般的にしっかりしているので
成長スピードが速い印象を受けました。