めっき技能士-2Acquisition of plating technician qualification

さて、前回の「めっき技能士-1」の続きになります。

 

時間は約1年間といっても、実際の学習時間は大してありません。
1ヵ月に1度の受講なので、時間にして 5時間x11か月=55時間 くらいの計算になります。
更に、学習期間が飛び飛びになってしまうので、忘れてしまう事が心配。
毎月1回のカリキュラムで、どのようにしたら合格に導くことができるかを検討し、計画を作成しました。

学科試験は、お客様の能力と学習能力を把握して、専用教材を作成
専用教材は、学習状況をみて、随時変更したり、作り変えたりしながら進めていきました。

実技試験は、弊社に検定用めっきラインを新設
場所が狭いので、講習の時だけラインを設置できる方式にしました。

検定のめっきの種類と内容は以下のようになっています。
・ニッケル/クロムめっき
・亜鉛めっき/クロメート処理
・不調めっき液の分析調整によるハルセルテスト

学科試験の勉強に比較すると、実技試験の勉強は、経験が必要なので難易度が相当高くなります。
慣れが必要なため、初歩から検定レベルまでを段階的に教育していきます。

めっきをマスターすればよいというわけではなく、ジグ作りが難易度を増します。
課題となるのが、「はんだ付け」と「テーピング」「ヤスリ掛け」
実は、めっきするために必要となるジグを作らなくてはならないのです。

普段、めっき工場で勤務していれば、ジグは既にあって当たり前なのですが
検定では、そのジグを自分で作らなくてはならないのです。

ジグを作る手順としては
1. 材料を寸法通りにカットする
2. はんだコテを使用し、材料同士を接合する
3. 材料を道具を使用し、適切な曲げをする
4. ヤスリを使用し、部品を引掛ける溝をつくる
5. ビニールテープを使用し、テーピングを行う

この各工程で、それぞれ上手に仕上げる要素があるので、習得しなくてはなりません。
はんだコテは、見たこともないようなバカでかい形状で、慣れが必要です。
今は電気式のはんだコテですが、ちょっと前までは、バカでかくて、コンロの火で加熱して温めるコテでした。
写真がそのはんだコテ

検定の講習がスタートし、学科・実技ともに学習が進みますが
前回の学習内容を忘れてしまっていることもあり、三歩進んで二歩下がるといった感じですが
ポイントを重点に指導を行うことで、上達スピードは良かったと思います。

 

時間が経つのは早いもので、実技試験まで残すところあと1ヵ月となりました。

 

続きは「めっき技能士-3」で・・・

 

フラバーでは技能検定合格までの支援も行いますので、問い合わせください。

 

LINEで送る

記事一覧へ戻る

現場改善めっきのことならFlabR(フラバー)
お気軽にお問い合わせ・ご相談ください