前回は、上司と部下のタイプによる関係性について紹介しました。
今回は、タイプ毎の特徴と向いている仕事の役割について触れてみたいと思います。
DiSC診断は、人の行動特性を4つのタイプに分類する心理学的手法です。それぞれのタイプには特有の強みや弱みがあり、仕事や役割への適性を捉えるのに役立てることができます。
それでは、タイプ毎の特徴や向いている仕事についてみてみましょう。
1. D (Dominance) : 主導型の特徴・接し方
主導型の人は、快活な性格で思い切りがあり、主導権を握りたい傾向があります。リスクを負うことを嫌がらず、ライバルがいるほうが最大の力を発揮できる点が特徴的です。一方、マニュアル通りのルールは好まず、協調を維持することにはあまり関心がない部分があります。
〇特徴や傾向
・強い意志を持ち、課題にチャレンジする行動力があるが、自己中心的に思われることも多い
・評価されたい、成功したいという欲求が強く、動機付けにもなっている
・意思決定と結果にスピードを求める
・改善意識が高く、物事に集中して取組むものの、細かな指示や曖昧な説明を嫌う傾向がある
・責任感と自信があり、プレッシャーを克服する精神力を持つ
〇向いている役割
・リーダーや管理職
・営業や新規事業開発など、成果が重視される仕事
・危機管理やプロジェクトマネジメントなど、迅速な判断が求められる場面。
2. i (influence) : 感化型の特徴・接し方
感化型の「influence」は「影響・感化・努力」などの意味を持っており、近年よく用いられるインフルエンサーの語源にもなっています。感化型の人は、楽観的であり、社交的でムードメーカー的な役割を果たすことが特徴的です。
〇特徴や傾向
・朗らかで社交的であり、積極的に人と触れ合う傾向を持つ
・発想や感情表現が豊かで、物事をポジティブに捉える
・楽観的で熱意にあふれており、人を励ましたり楽しませることを好む
・難しいことでも安易に仕事を引き受けたり、仕事の緻密さに欠けたりする側面がある
・正確で緻密な作業や単純作業はあまり好まず、新しいアイデアやトレンドを好む
〇向いている役割
・販売、マーケティング、広報
・チームビルディングやコミュニケーションが重視されるシーン
・イベント企画やクリエイティブな分野
3. S (Steadiness) : 安定型の特徴・接し方
安定型の人は、周囲への配慮や思いやり、協調性の高い点が特徴的です。また、与えられた仕事を忠実に遂行する実直性も持ち合わせています。他のタイプと比べると目立つ特徴は少ないものの、素直に指示に順応する能力に優れています。
〇特徴や傾向
・地道に仕事をこなす粘り強さ、忠実に遂行する実直さを持つ
・思いやりがあり、協力的である
・聞き上手である
・予測可能な範囲を好み、変化は好まないため、安定した環境の方が力を発揮する
・一貫性を持ち、慣れ浸しんだやり方や間違いのないやり方で物事に対処する
〇向いている役割
・カスタマーサポートや人事、教育など、サポート業務
・長期的なプロジェクト管理や調整役
・医療や福祉分野など、外部への貢献が求められる仕事
4. C (Conscientiousness) : 慎重型の特徴・接し方
慎重型の人は、緻密さや正確さがあります。論理的・合理的な思考を好み、時間をかけて物事を組み立てる傾向が特徴的です。一方、瞬発的な物事やあいまいな事象への対応には向いていない傾向があります。
〇特徴や傾向
・細部を詰める緻密さを持ち、何事も確認する特徴を持つ
・データや資料を参照し、正確で実際的な仕事をする
・一方の意見を鵜吞みにすることはせず、様々な意見を聴き検討した上で結論を出す
・論理的に納得できないと、行動に移せない側面があり、質問攻めにする面もある
・自分の出した結論ややり方を批判すると、殻に閉じこもってしまう面もある
〇向いている役割
・データ分析や品質管理、研究職
・法務、会計、エンジニアリングなどの専門職
・精密さや詳細な計画が求められる分野
各タイプそれぞれ強みと欠点を持ち合わせています。職場ではこのような特徴を見極めて、チームや組織づくりができるのが理想だと思います。
みなさんは、どのタイプでどのような仕事の役割が適しているのか感じ取ることができたでしょうか?